年収ガイド>職業・資格別年収ランキング>銀行員の年収
東京商工リサーチ「国内銀行101行の平均年間給与調査」より、銀行員の年収・収入状況を掲載しています。
銀行員の年収
平均年収:616万円
大手銀行:747万円
地方銀行:632万円
第二地銀:560万円
銀行員とは銀行で働いている従業員の事をいいます。
銀行では預金の管理や貸し付け業務、為替業務など金融に関するあらゆる業務を担当します。
銀行員になるには一般企業と同様に銀行の採用試験を受験し、採用されればなることができます。
日本には外資系も含めると100以上の銀行がありますが、そのほとんどは大卒者を中心に採用が行われているため、大学への進学が必須となります。※総合職
厳密に「お金」を扱う職業ですから、事務処理能力の高い人材が求められるのは当然のことと言えます。
また、 メガバンクなど人気銀行では有名大学出身者を中心に採用が行われているため、メガバンクへの就職を目指すなら東京大学・京都大学・早稲田大学・慶応大学など有名大学への進学を中心に考えると良いでしょう。
2015年3月期の国内銀行101行の平均年間給与は616万円でした。
サラリーマンの約400万円と比べると優遇されている給与水準です。
上場企業でいえば、三菱自動車工業やシャープと同レベル。
ランキングでは、上場企業3000社以上の中1000位、上位3分の1くらいです。
◇大手銀行:747万円
◇地方銀行:632万円
◇第二地銀:560万円
※大手銀行 東京や大阪に本店を構えている全国規模の銀行。メガバンクなど。
※地方銀行 全国地方銀行協会の会員。地方の有力銀行。
※第二地銀 第二地方銀行協会の会員。地域密着型の小規模銀行が多い。
やはり、メガバンクが所属する「大手銀行」グループの年収が高く地方銀行とは約100万円、第二地銀とは約200万円の収入差があります。
大手の給与が高く、小規模銀行ほど給与が低くなるというのは一般企業と同様です。
大手銀行で年収700万円以上、平均でも年収600万円を超える優良職業の「銀行員」
メガバンクであれば、30歳過ぎで年収1000万円を超えるところもあり、高年収の代表格として古くから知られてきました。
ただ、銀行といっても600万円以上の高年収が期待できるのは地方銀行規模以上の銀行に限定されます。
第二地銀に関しては世間一般の年収水準とさほど違いはありませんが、地方での生活が中心となることを加味すると、地方の一般企業よりは優遇されている事が多いでしょう。
大都市ではない地方の企業で平均年収が500万円を超える企業はそう多くはありません。
年 | 大手銀行 | 地方銀行 | 第二地銀 | 銀行平均 |
---|---|---|---|---|
2015年 | 747万円 | 632万円 | 560万円 | 616万円 |
2014年 | 744万円 | 630万円 | 549万円 | 609万円 |
2013年 | 738万円 | 628万円 | 546万円 | 608万円 |
2012年 | 738万円 | 627万円 | 542万円 | 604万円 |
2011年 | 739万円 | 628万円 | 539万円 | 603万円 |
順位 | 業態 | 銀行名 | 年収 |
---|---|---|---|
1 | 大手 | 三井住友銀行 | 879万円 |
2 | 第二地銀 | 東京スター銀行 | 821万円 |
3 | 地方 | スルガ銀行 | 793万円 |
4 | 大手 | 三井東京UFJ銀行 | 791万円 |
5 | 大手 | 新生銀行 | 770万円 |
6 | 大手 | あおぞら銀行 | 768万円 |
7 | 地方 | 静岡銀行 | 766万円 |
8 | 地方 | 横浜銀行 | 757万円 |
9 | 地方 | 千葉銀行 | 742万円 |
10 | 大手 | みずほ銀行 | 738万円 |
11 | 地方 | 常陽銀行 | 726万円 |
12 | 地方 | 群馬銀行 | 725万円 |
13 | 地方 | 七十七銀行 | 724万円 |
14 | 地方 | 阿波銀行 | 722万円 |
15 | 地方 | 滋賀銀行 | 711万円 |
16 | 地方 | 百五銀行 | 701万円 |
17 | 地方 | 広島銀行 | 692万円 |
18 | 地方 | 南都銀行 | 690万円 |
19 | 地方 | 伊予銀行 | 686万円 |
20 | 地方 | 第四銀行 | 686万円 |
高収入が期待できる銀行員ですが、その内情はなかなか厳しい世界のようです。
実は入社した銀行で定年まで勤め上げる人はあまりいません。
というのも、銀行員という職業は、ある一定の年齢になるとほどんどの人は関連会社などへ出向になるシステムになっているため、出世コースに乗った実力者以外は銀行本体に残る事はできないのです。
メガバンクでは50歳前後にはほとんどの人が出向になり、給与はそれまでの七割から半分程度に減収します。
ある一定の年齢までは高年収ですが出向後は減収となるため、生涯賃金にすると世間一般の水準と大きな差は無くなります。
そのため、高収入が約束される銀行本体になんとか残ろうと、銀行内部では一般企業では考えられないような熾烈な出世競争が繰り広げられているといいます。
銀行員出世経路図
※週刊ダイヤモンド参照
【20代前半】 狭き採用試験をくぐり抜け新入行員として働き始める。 全同期行員を含めた出世レースがスタート。 |
↓ |
【20代】 日本橋、丸の内など有力な名門支店で働けるか否か。 どの支店に異動になるかで会社側の自身に対する期待値がわかる。 有力者ほど大きな支店、重要支店に配属される。 |
↓ |
【30代前半】 本部配属 上席調査役 ※約6割が昇格する |
↓ |
【40代前半】 本部の次長 副支店長 ※約2割が昇格する |
↓ |
【40代後半】 本部の部長 名門支店・重要支店の支社長 ※5%程度が昇格 |
↓ |
【50歳程度】 執行役員 ここまで残れるのは全体の2%程度。 それ以外は関連会社など外部に出向となる。 |
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