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ホームレスの年収|収入状況や人数、居住地など

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厚生労働省や各種団体の調査からホームレスの状況、年収・収入などを掲載しています。
※下記グラフデータなどは厚生労働省発表。

ホームレスの平均年収

4.8万円

 

ホームレスとは

厚生労働省発表のホームレスの定義では、「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者をいう。」となっています。

いわゆる居住地を持たない路上生活者のことを指します。

常に路上生活をしているわけでなく、金銭的な余裕がある場合は宿泊所を利用したりと状況に応じた生活をしている人も含まれます。

  不明 合計
平成26年 6929人 266人 313人 7508人
平成25年 7671人 254人 340人 8265人
平成24年 8933人 304人 339人 9576人
平成23年 10209人 315人 366人 10890人
平成22年 12253人 384人 487人 13124人

上記データは厚生労働省発表の全国のホームレス人数データです。

景気回復の影響や行政、NPO団体のサポートによりホームレスの人数は年々減少傾向にあります。

都道府県別ではやはり大都市圏に集中する傾向にあり、中でも東京と大阪に集中している状況がみてとれます。

ホームレスになるには

決まった住居を持たず、路上生活をすることで容易にホームレスになることができますが、なりたくてなる人はいません。

かつては「乞食は3日やったらやめられない」というような言葉もありましたが、現実には相当に厳しい生活を強いられます。

ほとんどの人が路上での生活を余儀なくされており、施設で生活している人は2割程度です。
生活の厳しさがグラフデータに表われています。

報道はあまりされませんが、年間で相当数の凍死者や餓死者が出ており、永く生き続けられる状況ではありません。

収入について

現在収入のある仕事をしていますか?

  人数 割合
している 810人 60.4%
していない 531人 39.6%
有効回答数 1341人 100.0%
無回答 0人 0.0%
合計 1341人 100.0%

※厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査」より
約60%の人が何らかの形で仕事に就いているようです。

現在の仕事について

  件数 回答
建設日雇 73人 8.2%
廃品回収 623人 70.3%
運輸日雇 22人 2.5%
その他の雑業 25人 2.8%
その他 145人 16.2%
有効回答数 893人 100.0%
有効回答者数 808人 60.3%
無回答 2人 0.2%
非該当 531人 39.6%
合計 1341人 100.0%

仕事は廃品回収が一番多く実に70%の人が従事しています。
拘束がなく、手軽に始められることからメインの仕事にしている人が多いようです。

景気回復に伴って建設現場作業員の人手不足が言われるようになり需要は相当にあるはずですが、日雇いの建設作業員は8%と少ないパーセンテージになっています。

ホームレスは高齢者がほとんどであることを考えると、やりたくてもできない人が多いのかもしれません。

仕事による月額収入は?

金額 人数 割合
1000円未満 98人 12.5%
1000~5000円未満 520人 66.2%
5000~1万円未満 120人 15.3%
1~3万円未満 46人 5.9%
3~5万円未満 2人 0.3%
5~10万円未満 0人 0.0%
10~15万円未満 0人 0.0%
15~20万円未満 0人 0.0%
20万円以上 0人 0.0%
有効回答数 768人 100.0%

ほとんどの人が月収5000円以下で平均では4000円程度です。
年収にすると4万8000円ですがこの数字ではご飯を食べることさえままなりません。

また、このデータは「仕事をしている」という人を対象としています。
「仕事をしていない」という人までも含めるとほとんど0円に近いデータになります。

最後に

ホームレスになってしまう人達は現代社会のひずみの犠牲になったケースが多いといいます。

幼い頃から虐待を受けていたり、貧困家庭で育ったために満足に教育を受ける事ができなかったり、病気になって働けなくなったりと、本人ではどうしようもない事情によって転落していった人がほとんどです。

ホームレスに対して「努力不足」「自業自得」などと心ない言葉をかける人も少なくありません。

しかしながら、努力をする機会すら与えられなかった人もまた多いのです。

たとえ現在は順風満帆であったとしても、転落の危機はいつ誰にでも起こりえるものです。
行政や市民が一丸となって温かいサポートを提供していきましょう。

実質賃金の低下が長く続いています。
皆さんの不安の現れなのか
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この記事を書いた人 年収ガイド運営チーム

様々な専門知識を持ったスペシャリストチーム。
金融・人材系の知識が強い。

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