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年収別の結婚率・未婚率

年収と結婚の相対関係についてのデータを掲載

2014年12月11日 2021年10月22日

内閣府発表の「結婚・家族形成に関する調査」より、年収別の婚姻状況を掲載しています。

結論としては、年収が低くなるほど結婚率も低下する傾向にあります。

年収別結婚状況

男性・女性別の20代・30代の結婚率・未婚率データです。

まず、このグラフからわかることは女性は年収面による結婚率格差がほとんど無いということです。

女性のグラフを見ると年収の高低に関わらず、一定の割合で交際・結婚をしていることがわかります。

もちろん、結婚生活をおくる上で年収が多い方が何かと都合がよいことは間違いありませんが、女性である限りはさほど心配をする必要はなさそうです。

20代女性の年収500万円以上は他の年収ボリュームよりも既婚割合が増加していますが、20代女性で500万円以上の年収を稼ぎ出している人はかなりの少数と予測されます。

男性は年収300万円がボーダーライン

男性で年収300万円未満の場合、結婚できる可能性は大きく低下する (10人に1人以下)。

男性の場合は年収300万円以上がひとつの大きなボーダーラインとなっています。

300万円以上であれば、結婚率が30%程度になりますが、300万円未満の場合は結婚率が一桁台まで大きく減少します。

将来を考えた場合、年収300万円未満では結婚に踏み切ることができないという事なのでしょう。

また、結婚率だけでなく、結婚以前の交際状況(恋人無し・交際経験なしが多い)も芳しくありません。

デートをするにしても、男性側がより多くの費用を負担するケースが多いため、「交際」すること自体に二の足を踏んでしまうのかもしれません。

男性の年齢にもよりますが、大手の結婚相談所では男性側の最低年収を400万円程度に設定しているところが多く、低年収の場合は結婚相談所を利用する事も難しくなります。

「低収入が異性交友全般に暗い影を及ぼしている」ことは間違いが無さそうです。

生涯未婚率

国立社会保障・人口問題研究所発表の生涯未婚率。

男性未婚率 女性未婚率
2010年 20.14% 10.61%
2005年 15.96% 7.25%
2000年 12.57% 5.82%
1990年 5.57% 4.33%
1980年 2.60% 4.45%
1970年 1.70% 3.33%
1960年 1.26% 1.88%
1950年 1.45% 1.35%
1940年 1.75% 1.47%
1930年 1.68% 1.48%
1920年 2.17% 1.80%

男性の未婚率は非正規の増加が始まりだした1990年あたりから大きく上昇し始めています。

近年の結婚率の低下は若者の草食化、結婚に対する気持ちの変化など様々な要因が考えられていますが、結局は収入減による生活への不安が第一の原因と考えられそうです。

幸せな結婚生活には「安定した収入」が最優先の条件と言えます。

男性の収入に安定が担保されにくくなった現在、低所得者を中心とした結婚率の低下や結婚に躊躇する男性の増加という問題も日本社会の現状からみれば仕方のない事といえるのかも知れません。

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