様々な専門知識を持ったスペシャリストチーム。
金融・人材系の知識が強い。
Fリーグ発表資料、フットサル専門誌などのデータを集計し、Fリーガーの年収・収入状況を掲載しています。
Fリーガーの年収
平均年収:125万円程度
Fリーガーとは
Fリーガーとは日本フットサル連盟によって2007年に創設されたフットサルの全国リーグ。
サッカーのプロリーグ「Jリーグ」と同様に地域密着を目指したホームタウン制を採用しており、チーム名には地域の名称が含まれています。
ただし、サッカーのプロリーグ「Jリーグ」のようなプロ組織ではなく、プレイヤーのほとんどがアマチュアで組織されています。
※フットサルとはインドアで行われる小型のサッカー。手を使用してはいけないなど基本的なルールは同様だが、ボールが小さく質が異なるなど多少の差異が存在する。
Fリーガーになるには
Fリーガーになる基本的な方法は以下の二つです。
2.Fリーグの一つ下にあたる都道府県リーグなど(関東リーグや関西リーグなど)での活躍によりスカウトされる。
ほとんど全てのチームが給料の出ないアマチュアシステムとなっているにもかかわらず、Fリーグの舞台を目指す若者は多く、相当な能力がないと入団することはできません。
平均年俸
Fリーグには2022年現在21チームの加盟があります。
◆エスポラーダ北海道
◆バルドラール浦安
◆フウガドールすみだ
◆立川アスレティックFC
◆ペスカドーラ町田
◆Y.S.C.C.横浜
◆湘南ベルマーレ
◆ボアルース長野
◆名古屋オーシャンズ
◆シュライカー大阪
◆ボルクバレット北九州
◆バサジィ大分
【ディビジョン2】
◆マルバ水戸FC
◆ヴォスクオーレ仙台
◆リガーレヴィア葛飾
◆しながわシティ
◆ヴィンセドール白山
◆アグレミーナ浜松
◆デウソン神戸
◆広島エフ・ドゥ
◆ポルセイド浜田
この中で選手全員がプロ契約を結んでいるチームは名古屋オーシャンズとパサジィ大分の2チームしかありません。
完全プロチームの名古屋オーシャンズの平均年俸は約550万円。
※2009年のデータ
テバ製薬株式会社の強力なバックアップのもと、十分な資金力がある名古屋オーシャンズには日本フットサルの中心プレイヤーが集まり、Fリーグ開幕当初から日本最強のポジションを維持し続けています。
名古屋オーシャンズ・パサジィ大分以外のチームについて
名古屋オーシャンズとパサジィ大分以外のチームは若干のプロ選手とアマチュアで構成されたセミプロチームとなっています。
※プロ選手がひとりも存在していないチームもあります。
プロ選手の場合でも名古屋のように500万円を超えるような年俸は難しく、月収にして20万円程度が多いようです。
アマチュア選手の場合はフットサルのプレーでの収入は0円で勝つ度に勝利給として数万円が支給される程度。
経営状況が厳しいチームでは勝利給などの金銭的報酬が無いチームもあります。
収入源はスクールコーチが多い
選手は下部組織のフットサルやサッカーのスクールコーチとして収入を得るケースが多く、それ以外では
◆スポンサー関連会社の従業員として働く。
など関連した業務や企業で働くケースが多いようです。
一般企業で働いているアマチュア選手もいますが、練習時間の確保など理解のある職場で働く必要があり、必然的に融通の利きやすいサポート企業で働くケースが多くなります。
最高年俸・最低年俸
最低年俸はアマチュア契約の0円です。
Fリーガーの歴代最高年俸はかつて名古屋オーシャンズに在籍していたポルトガル代表のリカルジーニョ選手で当時の推定年俸は3000万円~5000万円。
※報道発表 ヨーロッパに移籍した2021年現在は推定年俸で2億5000万円ともいわれています。
リカルジーニョは世界最高選手という鳴り物入りでのオーシャンズへの移籍であり、それだけに年俸も相当な金額が用意されていました。
現在のFリーグの最高年俸はおそらく1000万円程度で数千万円クラスの契約を結んでいる選手は存在していません。
※観客動員が年々減少しており、クラブ収益も悪化しているため
収入について
リーグとしての平均年収データは公表されていません。
しかし、Fリーグ参入に関する資料の中でチームの人件費などの支出に関するモデルデータが公表されており、こちらのデータを使用してFリーガーの平均年収を算出しました。
選手の人件費欄に1000万円、スクールコーチ費を含めると+1000万円の2000万円というのが人件費の目安となりそうです。
この金額に登録選手者数16名(各チームの平均概算)で除算するとFリーガーの平均年収は125万円という結果になりました。
平均年俸が2000万円を超えるメジャースポーツのJリーガーとは大きな差があり、Fリーガーを取り巻く金銭環境はなかなか厳しいものがあるようです。
このデータはあくまで支出モデルとして出されたもので実際の平均かは不明ですが、支出モデルが総額7000万円に設定され実際の各チームの運営費が3000万円~1億4000万円程度(名古屋オーシャンズは3億円程度)であること、参入資料で根拠のないデータを持ち出すことは考えにくいことから、ある程度の実態を表しているものと判断して良いでしょう。
※各チーム運営費はフットサルマガジンピヴォより
Fリーグのこれから
フットサル日本代表に三浦知良選手を招集するなど話題作りに意欲的なフットサル界。
幼少期に基礎練習のためにフットサルをプレーする少年は増えていますが、成長するにつれて最終的には有望な人材はサッカーへと流れる傾向にあります。
現状ではJリーグというよりも「なでしこリーグ(女子サッカー)」に近い環境ですが、いつの日かJリーグと肩を並べられる日は来るのでしょうか。
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