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【プロ野球の審判の年収】年収1000万円ながらクビになることも

プロ野球審判の収入状況

778 職業

プロフェッショナルな野球の試合を公正に進行させる重要な役割を担う、プロ野球審判員。

その役割の重要性にもかかわらず、彼らの年収は一般的にはあまり知られていません。

このページではプロ野球審判員の給与体系、平均年収、そしてその他の給与に関連する情報について詳しく掘り下げていきます。

プロ野球審判員を目指している、あるいは単に興味を持っている方でも、ここで得られる情報は非常に価値のあるものとなるでしょう。

プロ野球の審判の年収
1軍年収:750万円以上
2軍年収:345万円以上

 

プロ野球の審判とは

プロ野球の審判とは、日本のプロ野球において審判をしている人の事をいいます。

2022年現在、セリーグ・パリーグを合わせて約60名のプロ審判が活躍しています。

プロ野球審判の契約とクビ

プロ野球の審判員は日本野球機構(NPB)との1年契約年俸制で採用されている個人事業主です。

シーズン中のパフォーマンスが査定され、10月末頃に契約更新が行われます。

平均的なパフォーマンが維持できていれば問題なく契約は更新されますが、毎年、契約更新の時期になると「そわそわした気分」になるそうです。

契約が更新されないことも

パフォーマンスが芳しくないと判断されれば、契約更新とはならずに問答無用に「クビ・解雇」となります。

契約が更新されないパターン

・誤審が多い
・態度が悪い
・本人に継続の意志がない

最近はSNSが盛んになったこともあり、誤審や微妙なジャッジに対して容赦ないコメントが寄せられます。

野球選手と同様に「プロ」である以上は仕方のない面もありますが、それらを担当審判が見てしまい、気に病む審判員が増えているといいます。

運営チーム

微妙な判定だったとしても、球場での野次は凄く、SNSではこれでもかというくらいの罵詈雑言が書き込まれます。
youtubeで判定を検証する動画がupされるなど、審判員に対する重圧は日増しに増加しています。

プロ野球審判の年収・給与システム

最低保証年俸

プロ野球審判は年俸制で給与が支給されます。
年俸が12分割され、毎月の指定日に振り込まれます。

1軍:年俸750万円
2軍育成審判員:年俸345万円
2軍研修審判員:年俸102万円
※月額17万円を半年間

手当

これらの他に出場手当が支給されます。

-1軍-
公式戦球審:34000円
公式戦塁審:24000円
控え:7000円

-2軍-
一律:2000円

1軍の審判であれば、出場手当で300万円以上、2軍であれば数十万円が支給されます。

その他に1軍のボールに異常がないかを検査する「ボールテストの手当」など、様々な手当も存在します。※日当5000円、若手審判が担当する

審判員の年収

これらの数字を合計すると、1軍の現役審判で年収1000万円以上、2軍の審判で400万円前後の年収になります。

審判員の年収1軍:年収1000万円以上
2軍:年収400万円前後

1軍の審判であれば、年収1000万円程度になり相当な高年収にも思えますが、定年が55歳ということもあり、一般のサラリーマンと比べて特別に収入が多い訳ではありません。

審判員は1年契約の個人事業主扱いのため、NPBから支払われる交通費など諸経費も収入として算入されます。

結果として審判員の「額面年収」は上記の年収から2割~3割増しの数字になります。

1軍審判の額面年収例
年俸750万円+出場手当など400万円+交通費・諸経費+300万円=額面年収約1500万円
※可処分所得の年収は約1000万円程度

かつては、、

かつては若手審判員の収入が極度に低く、シーズンオフにはアルバイトをしたり、出稼ぎに行って生活費を捻出していました。

現在では若手審判員でも年収400万円程度は担保されるようになり、審判員の仕事だけで生活ができるようになっています。

年収1000万円

1軍の審判であれば、年俸に加えて各種手当も含めると年収は1000万円を超えてきます。

だだし、2軍で燻っているようでは、年収はサラリーマンよりも低い水準になります。

プロ野球審判の契約金・ボーナス・退職金

プロ野球選手の場合、新入団選手であれば入団とともに数千万円から1億円を超える契約金を受け取っていますが、プロ野球審判には契約金は存在していません。

完全な個人事業主となるため、ボーナスや退職金などの制度も存在していません。

定年と生涯賃金

審判の一時定年は55歳。

55歳を超えても一定の水準にあると判断されれば、その後に契約が延長され、55歳以降も審判として活躍することができます。

生涯賃金はどのくらい

生涯賃金は「いつ1軍に昇格したか」「何歳まで働いたのか」で大きく異なります。

2軍時代に年収400万円以上、1軍に上がれば年収1000万円以上の年収になりますが、高収入が期待できる1軍の期間が長いほど生涯賃金は増加します。

仮に、30代で1軍になれた場合であれば
※30代前半で1軍レギュラーは優秀な審判の例

2軍:年収400万円x年数
1軍:年収1000万円x25年※定年55歳

総額で3億円以上の生涯賃金にはなりそうです。

大卒サラリーマンの生涯賃金が3億円弱ですから、平均よりは高水準の生涯賃金が期待できる計算になります。※参考 サラリーマンの生涯賃金

ただし、

・育成時代は薄給
・契約金もボーナスも退職金もない
・移動が多いうえに3時間以上立ちっぱなしの体力仕事
・1球、1アウトに神経を擦り減らすプレッシャーの強い仕事内容
・貶される事はあっても褒められることはない
・嫌われる事はあっても好かれることはない
・SNSや球場で野次・悪口を言われる

大変な仕事の割には給料が少なすぎると嘆く審判員が多いといいます。

1軍と2軍の待遇差

プロ野球選手と同様にプロ野球審判員の世界も完全な実力主義。

まず、最低保障年俸で数百万円、出場手当で万単位の金額差。

同様に近い仕事であるにも関わらず、1軍と2軍では総収入の違いは2倍近い数字になります。

それらの他に、1軍審判は負担を軽減するために移動時のグリーン車利用が認められるなど、1軍と2軍で明確な待遇差がつけられています。

それだけ1軍審判の「責任が重い」という事なのでしょう。

プロ野球の審判になるには

現在、プロ野球の審判を目指す人のために日本野球機構は「NPBアンパイア・スクール」を開校しています。

この講座は審判を目指す人、審判に興味のある人、スキルを磨きたい人を対象に開講されているもので、プロ審判員はこの受講者の中から選抜され採用されています。

アンパイアスクールで高い評価を受けた人は、その後12球団の春季キャンプに参加し、審判の技術と技能を磨き上げていきます。

2014年度4名(育成審判員2名、研修審判員2名)
2015年度4名(すべて研修審判員)

例年4名程度とかなりの狭き門になっています。

身体制限・年齢

上記のアンパイアスクールでは採用に関して「性別、身長、体重、視力、年齢」の制限は設定されておらず、誰でもチャレンジは可能です。

ただし、その後のプロ野球の審判の採用条件としては、かつて存在していた採用条件に近い人材が求められます。

【年齢制限】
アンパイアスクールには年齢制限はありませんが、プロ審判員として活躍をめざすなら20代のできるだけ若い年齢が望ましい。※20代前半が最善

【身体制限】
身長:175センチ以上(プロ野球選手に毅然とした態度をとれるように)
視力:裸眼で1.0以上
※ある程度の裁量幅がある

視力

内野ゴロでも20m先、ホームラン時には100m先のボールを確認する必要があり、一定以上の視力「裸眼で1.0以上」が必須条件とされています。

身長

身長は175cm以上が望ましい。

身長に関しては「なぜ?」と思う人が多いかもしれませんが、そもそもプロ野球選手の平均身長は180cm程度と高く、あまりに低いと単純にジャッジがしにくいのです。

プロ野球選手の身長ランキングはこちら

グラウンドでは身長180cmの選手が投打にひしめき合っています。
日本人男子の平均身長「身長160cm台の審判」では存在が埋もれてしまい、ジャッジに不便が生じてしまうのです。

また、ジャッジに対して不満を持った監督や選手が審判に詰め寄って来ることもあります。

テレビでは発言は放送はされませんが、、

 

「ボケ!どこ見とんじゃ!」
「完全にセーフだろ!審判辞めてまえ!」

など、喧嘩腰でなかなかの暴言が吐かれています。

彼らは1球、1アウトで人生が左右されることもあり、抗議への熱量が段違いなのです。

そのような状況でも選手達と対等に渡り合うため、威厳を保つために「ある一定以上の身長・体格があった方が良い」という物理的な理由もあります。

かつては細身の審判員に対して、「威厳を出すためにもっと食事量を増やして、体格を大きくしなさい」と先輩から指導することもあったようです。

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