様々な専門知識を持ったスペシャリストチーム。
金融・人材系の知識が強い。
取材や公式サイトなどで公表されているデータを集計し、競艇選手・ボートレーサーの年収・収入状況を掲載しています。
競艇選手
ボートレーサーの年収
平均年収:約1700万円
A1ランク(約320人): 約3000万円
A2ランク(約320人): 約1800万円
B1ランク(約700人): 約1100万円
B2ランク(約250人): 約500万円
競艇選手の平均年収、最高・最低
競艇選手の平均年収は約1700万円です。
※公式サイトより
最低年収:約200万円
ほぼレースで勝てない最低ランクの選手の場合は各種手当のみの年収200万円程度。
最高年収:2億円以上
賞金ランキング1位は例年2億円以上の年収になります。
競艇選手の主な収入は
◆手当
◆副業・アルバイト
の3つで構成されています。
基本給とボーナス
競艇選手はすべての選手が個人事業主です。
そのため、基本給、ボーナスなど会社員のようなシステムは存在していません。
賞金
賞金は競艇選手の最も重要な収入源です。
優勝賞金の最高額はレースのグレードによって賞金が定められています。
◆SG競走:1700万円~3900万円
◆G1競走:480~1500万円
◆G2競走:450万円
◆G3競走:105万円以上
◆一般戦:74万円以上
着順によって賞金が定められており、その他に各種手当、日当なども支払われます。
2021年賞金ランキング
順位 | 選手名 | 級別 | 獲得賞金額 |
---|---|---|---|
1 | 瓜生正義 | A1 | 1億7278万円 |
2 | 峰竜太 | A1 | 1億4807万円 |
3 | 白井英治 | A1 | 1億4412万円 |
4 | 原田幸哉 | A1 | 1億3283万円 |
5 | 平本真之 | A1 | 1億2689万円 |
6 | 濱野谷憲吾 | A1 | 1億2524万円 |
7 | 桐生順平 | A1 | 1億1611万円 |
8 | 辻栄蔵 | A1 | 9851万円 |
9 | 前本泰和 | A1 | 9474万円 |
10 | 丸野一樹 | A1 | 9468万円 |
11 | 毒島誠 | A1 | 9138万円 |
12 | 新田雄史 | A1 | 8841万円 |
13 | 石野貴之 | A1 | 8010万円 |
14 | 菊地孝平 | A1 | 7968万円 |
15 | 中島孝平 | A1 | 7776万円 |
16 | 篠崎仁志 | A1 | 7700万円 |
17 | 馬場貴也 | A1 | 7677万円 |
18 | 池田浩二 | A1 | 7318万円 |
19 | 西山貴浩 | A1 | 7233万円 |
20 | 坪井康晴 | A1 | 6693万円 |
年間賞金ランキングのトップで例年2億円前後の賞金を稼ぎ出します。
10位で概ね1億円以上、100位でも賞金額は3000万円を超えてきます。
最低賞金・賞金ランキング最下位
出場停止の選手を除けば、賞金ランキングの最下位で概ね200万円程度の賞金額。
1走あたり2万円(入賞なし・各種手当のみ)
一定のレースに出場し、入賞が一度もない状況でも、出走するだけで日当・完走手当は支給されるため、概ね200万円程度の賞金額にはなります。
各種手当
レースでの賞金以外にも、出場するだけで支給される出場手当や完走時に支給される完走手当など様々な手当が用意されています。
・完走手当
完走時に支給される。
・出場手当
1日に付き1000円支給される。
・出走手当
レースに出場した際に支給される。
・旅費
レース場までの交通費。
・ナイター手当
ナイタレースー出走時に支給される。
・荒天手当
悪天候の中レースが行われた際に支給される。
・副賞金
本賞金以外に支給されることがある。
・参加賞
協賛レースなどで協賛品や特産物などが配られることがある。
・特別競走参加賞
GIやSGなど上位グレードのレース参加選手に支給される。
・金一封
節間で全勝した際に支給される。
・班長手当
班長に1日2000円支給される。
・宿泊、食事代
主催者より現物支給される。
それぞれの金額はレースのグレードや状況によって様々です。
副業
新人や成績の芳しくない選手は賞金だけでは苦しいため、副業で生活費を稼ぐ選手もいます。
その一方で、豊富な資金を元手に投資や店舗経営を行うトップ選手も存在しています。
そんな競艇選手の副業事情を紹介しましょう。
救助艇のアルバイト
ボートが転覆した際に出動する救助艇のアルバイトを多くの新人選手が担当しています。
競艇にも貢献でき運転の訓練にもなるため、ボートレーサーに適した副業といえます。
飲食店などのスタッフ
一般人と同様に飲食店などで普通の仕事をする人もいます。
フライング違反などの理由で長期離脱を余儀なくされた時、建設現場の出稼ぎや街の工場で働いて窮地を凌いだ選手もいます。
資金を活用した投資
かつては不動産投資、アパート経営などが多かったようですが、最近では株式投資・FX・仮想通貨など資金を多角的に運用する人が多くなっています。
競艇選手は元手資金を多量に用意できるため、投資家としての適性は高いようです。
その他にも、豊富な資金力を活かして、飲食店・雑貨店・コンビニ・コインランドリーなどを経営する人もいます。
トップ選手の峰竜太さんもアパレル店舗を経営されています。
YouTuber
最近はYouTubeチャンネルを持っているボートレーサーも増加しています。
- 峰竜太選手 峰竜太ボートレースch
- 上平真二選手 ボートレーサー上平真二ch
- 坂口周選手 ボートレース坂口周ch
- 山口達也選手 サスピシャスch.山口達也ボートレーサー
- 海野康志郎選 手海野康志郎のボートレースch
- 平山智加選手 平山智加 Chika Hirayama
- 杉山裕也選手 『成せばナリ』チャン・ボートレース杉山裕也
- 石川真二選手 ボートレーサー石川真二と愉快な仲間たち
- 岡村仁選手 岡村仁のスタディボートレース
- 定松勇樹選手 定松勇樹ボートレースch
競艇やレースに関することだけでなく、選手の日常生活やドッキリまで、幅広い内容のコンテンツが制作されています。
定期的に更新することで収益化に成功し、立派な副業として運営している選手もいます。
クラス別平均年収
競艇選手は半年毎に実施される「級別審査」があり、勝率、複勝率、出走数、事故率に応じて4つの階級に分けられています。
ランク | 人数 | 年収 | 割合 |
---|---|---|---|
A1ランク | 約320人 | 約3000万円 | 約20% |
A2ランク | 約320人 | 約1800万円 | 約20% |
B1ランク | 約700人 | 約1100万円 | 約45% |
B2ランク | 約250人 | 約500万円 | 約15% |
A1ランクが一番高く平均年収は約3000万円です。
競艇界のトップ選手がこのランクに所属しています。
その後に、平均年収約1800万円のA2ランク、平均年収約1100万円のB1ランクと続き、B1ランク以上、つまり競艇選手の全体の85%は年収1100万円以上という計算になります。
B2ランクよりも上、全体の15%よりも実力があれば年収1000万円以上が約束されます。
B2ランクはサラリーマン以下
B2ランクは引退間際の選手や新人選手など、ここから上がっていく選手か下がっていく選手が所属する階級です。
最下位ランクであるB2ランクの年収はかなり低く、平均年収約500万円とサラリーマン以下の数値。
B2の中でも特に成績の芳しくない選手は生活がままならないため、副業やアルバイトに精を出すことに。
高収入が魅力の競艇界ですが、B2ランクだけは良くない意味で別格の立場となります。
競艇選手の生涯年収
平均的な選手生活を送れたとすると、競艇選手の生涯年収は約4億7000万円になります。
1700万円(平均年収) x 28年(平均在籍年数) = 約4億7600万円
この数字は日本の2大スポーツであるプロ野球やプロサッカー選手と比較しても高く、競艇がいかに収入に恵まれているかがわかる数字になっています。
知名度ではプロ野球選手に及ばないものの、収入面では競艇選手が圧倒しています。
生涯獲得賞金
歴代の生涯獲得賞金ランキングです。
2位 今村豊選手 約30億円
3位 山崎智也選手 約25億円
1位の松井繁選手は賞金王決定戦を3度も獲るなど競艇界の伝説的な選手で、生涯獲得賞金は約37億円と驚異の数字を記録しています。
トップクラスである「A1ランク」で永く活躍する選手であれば、生涯獲得賞金は10億円近い金額にはなります。
大卒サラリーマンの生涯賃金が約3億円程度といわれていますが、中位以上の競艇選手であればまず間違いなく3億円を超える賞金は獲得できます。
退職金・共済制度
競艇界は退職金制度、傷病時の所得補償、年金制度、貸付制度、育英制度などの共済制度が他のプロスポーツと比較して充実しています。
これは選手生命が永いうえに一定の収入が保証されることから実現できています。
選手生命が短いプロスポーツでは、資金の問題で共済制度を運用すること自体が難しく、退職金制度や年金制度が条件付きであったり、不十分であるケースがほとんど。
福利厚生の面でも競艇選手は恵まれているといえます。
※他のスポーツと比較して
基金の原資
競艇選手の賞金から一部を納付する会費とレース施行者からの共済助成金の運用で賄われています。
他のプロスポーツとの比較
平均年齢 | 平均引退年齢 | 平均年収 | 在籍年数 | |
---|---|---|---|---|
競艇 | 37歳 | 50歳 | 約1700万円 | 28年 |
プロ野球 | 27歳 | 29歳 | 約4000万円 | 9年 |
Jリーグ | 23歳 | 26歳 | 約2000万円 | 5年 |
競艇の平均引退年齢は50歳、平均在籍年数が28年と永く安定的に活躍することが可能です。
他の人気スポーツ、プロ野球とJリーグと比較すると1年あたりの収入は低くなりますが、生涯総収入では競艇選手の方が高く、一定になります。
また、他のプロスポーツでは小さな頃から継続的に努力し続け、多数のライバルに勝ち続けないとプロになる事はできませんが、競艇選手はやまと学校の「1年間」だけで選手になる事ができます。
入学難易度は何十倍という狭き門ではありますが、年月や努力に対するコストパフォーマンスという意味では相当に恵まれているスポーツといえます。
競艇選手の所有車
車と船の運転に通じるものがあるのか、競艇選手には車好きが数多くいます。
多数の選手が集まる祝勝会や寄り合いのようなものがあれば、駐車場にはベンツやレクサス、BMWといった高級車が駐車場を埋め尽くします。
中にはフェラーリやマセラティといった数千万円もする最高級車を颯爽と乗りこなす選手もいます。
上位選手であれば、年間賞金で数千万円~2億円を超えるわけですから、高級車程度は「なんてことない」金額なのでしょう。
職業・資格 年収ランキングを見る