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庶民の夢が年収1000万円なら年収1億は何と表現すべきなのだろうか?
国税庁の発表資料によると2018年に年収1億円以上の収入を得た人は23843人存在している。
※年収ガイド 年収1億円以上の人数と割合より
収入 | 人数 |
---|---|
1億円~2億円以下 | 16362人 |
5億円以下 | 5629人 |
10億円以下 | 1158人 |
20億円以下 | 429人 |
50億円以下 | 185人 |
100億円以下 | 49人 |
100億円以上 | 31人 |
年収1億円以上合計 | 23843人 |
日本の人口がおおよそ1億2700万人とすると、日本人の約5300人に一人が年収1億円を実現している計算になる。
東京や大阪、愛知県などの都市部に多い傾向があり、当然とも言えるが企業や人の集中するところほど億万長者は集まりやすいようだ。
1億円の稼ぎ方

さて、この年収1億円を超える富裕層の人達は一体何の仕事でこれだけの収入を得ているのだろうか。収入の種類毎に人数を分けると以下の様になる。
事業所得者 | 事業所得の収入が大きい人 (事業から収入を得た人など) |
1728人 |
不動産所得者 | 不動産所得の収入が大きい人 (不動産売買で収入を得た人など) |
647人 |
給与所得者 | 給与所得の収入が大きい人 (会社から給与として収入を得た人など) |
7948人 |
雑所得者 | 雑所得の収入が大きい人 (著作物などからの収入を得た人など) |
262人 |
他の区分に 該当しない所得者 |
上記以外の区分からの収入が大きい人 | 13258人 |
ここで注目してもらいたいのは、最後の他の区分に該当しない所得者の数字だ。
13258人とダントツの一位で、更に12人存在している年収100億円以上は全てこの区分から発生している。
給与所得者は給料として、不動産所得者は不動産売買で収入を得ているわけではあるが、他の区分に該当しない所得者は多くの人が株式投資かFX(外国為替証拠金取引)での利益だと思われる。
なぜ株式投資とFXは利益(収入)が得られやすいのか?

不動産取引で億単位の利益をあげようとするなら、まず間違いなく10億円程度の資金は必要になる。
給与所得者として1億円を得るためにはそれこそ大企業役員クラスに出世するかオーナーとして起業で一発当てるかしか選択肢はないはずだ。
そして、いずれの選択肢もたどり着くまでに困難を極めるだろう。
一方、1億程度なら株やFXの優れたトレーダーであれば1年で簡単に稼ぎ出してしまう数字だ。
あくまで不動産取引や給与としての1億円と比較しての「簡単」ではあるが。
デイトレードやスイングトレードなど短期間で結果が出る取引をメインにすれば小さい資金でもリターンを狙うことができ、アベノミクスなどの地合いが良い(株式市場の景気が良い)時は市場に資金を入れておくだけで勝手に増えていくこともある。
FXに関しても同様でわかりやすい(円安・円高どちらかに強い時)相場のときには資金を投入するだけで大幅な利益を生み出すことも珍しくない。
FXと株は少ない資金で参入できる(他の事業と比べると)うえに、事業所得などと比べると利益を得られるスピードが全く違ってくるのだ。
もちろん、1億円を稼ぐ人がいるということは誰かが1億円を損しているという事に注意が必要なのは言うまでもない。
一般人が億を稼ぎ出すには
節約、節約で定年時に1億円の貯金を作り出すような人もいるが、それは健康的ではないし、いくら貯まったとしてもそれまでの人生が幸せなものだとは言えないはずだ。
我慢に我慢を重ねた結果、死ぬ間際になって最終的に残ったのは現金だけと気づき後悔する人生ほど切ないものはない。
年収一千万円なら真面目に働くことを勧めるが、年収1億円を稼げるようになるには株かFXなど「投資」に手を出すしか選択肢はないだろう。
間違ってもしてはいけないことは、一生懸命働くことだ。
日本では一生懸命に働く事こそ美徳とされ、努力に伴い収入も増加する傾向にある。
ただし、それは年収1000万円程度までの話といえる。
年収1000万円の思考
年収1000万円は大手企業が欲しがる高打率のバッターのような存在と言える。
年収1億円の思考
・審判を買収する。
・ルールを変更する。
年収1億円ともなるといかに最小の動きで、最大レバレッジを効かせられるかが勝負になる。
年収1億円はそもそもプレイヤーとしてゲームに参加することはない。
ヒットを打てる選手を数多く連れてくるか、自身に有利な条件のゲームを見つけ、そこで大きく勝負するスタイルがほとんどだ。
一人で一生懸命に働いているようでは、年収1億円は遠い夢物語でしかない。
有名な株・FX長者

株式投資で言えば2005年のジェイコム株騒動で約20億円の利益を上げたB・N・F氏が最も有名だろう。
彼は2000年に元手164万円から投資を始め、8年後の2008年には資産218億円を築き上げている。
現在では数十億規模の秋葉原のビルを一棟買いするなど数百億規模の資産家として活躍しているという。
FXで言えば約4億円の所得を脱税したとして起訴された池辺雪子氏が有名だ。
池辺さんは普通の主婦からFXを始めて約8億円の利益を上げたものの、税金を支払い忘れて脱税で逮捕された人物。
機関投資家ではなく、一介の主婦が8億円を稼ぎだしたというニュースは驚きと共に大々的に報道され世間の注目を集めた。
そこからカリスマトレーダーとして名を馳せる事になるが、現在では表立って投資活動は行っていないようだ。
2人の共通点

B・N・F氏、池辺雪子氏に共通していえることがある。
それは、2人共に高度な学歴や能力を持っているわけではなく、更に経済や投資の専門家ではないという点だ。
億を稼ぎ出す人は相当な勉強家と思いがちだが、彼らはずぶの素人から投資を始めているのだ。
つまりはもともとは普通の一般人なのである。
もちろん、何も学ぶことなく勝ち続けることは不可能と言えるが、その他の有名投資家も素人から投資を始めた人が多い。
年収1億円を目指すなら

億を狙うなら、まずは小さい額からでも投資にチャレンジしてみるのが良いだろう。
とりあえず株式口座、FX口座を取得して取引をしてみるといい。
FXなら小遣い程度の資金からでも始めることができる。
リスクを懸念する人がいるかもしれないが、資産規模に見合わない無謀な取引をしない限りは失敗したとしても手持ちの資金が無くなるだけで負債を抱えることはない。
最初は誰でも素人。100億長者もはじめは何も知らないところからスタートしたはずだ。
必ずホームランが打てるかどうかはわからないが、バッターボックスに立てない人間がホームランを打てないことは確かだ。
まずは最初の一歩を踏み出せるか否かで億万長者と一般人の違いが出る事になる。