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闇の職業である「ヒットマン」「鉄砲玉」
対立組織の重要人物を殺傷するために、懲役覚悟で突っ込んでいくことからこのような名称がつけられました。
ヒットマンの報酬や待遇、現在の状況などを解説します。
ヒットマンへの報酬
ヒットマンへの報酬は概ね数百万円程度で出所後に手渡されます。
※「闇の職業図鑑」宝島社
むしろ、報復をしたことによるその後の出世を目当てに行動する人が多かったようです。
現在では先のない高齢者が担当する傾向にあり、報復「カエシ」の感情を満たすために行動しているだけで、金銭的には無報酬の可能性もあります。
懲役期間の生活保証
最終的には刑務所へ収監される事になりますが、その期間のヒットマンの家族の生活は組を挙げて保証します。
ただ、現在は業界の衰退が著しく組運営が立ち行かなくなり、家族の生活をサポートを請け負いきれない組が多くなっているといいます。
報酬額はどのように決まるのか?
ヒットマンの報酬は、以下のような要因によって決まることがあります。
組織の資金力
そもそも、小さな組織ではヒットマンになる人材を用意することが難しく、資金力のある組織ほど手厚い報酬が用意されます。
難易度・リスク
仕事が特に危険な場合、報酬が高くなることがあります。
かつては名誉職だった
ヒットマンといえば、かつては自首→懲役→出所後に幹部への出世が約束される名誉職で、「やらせてほしい」と志願する人も存在していたほどです。
※ほとんどの人は嫌がる
志のある若手が選抜され、見事に目的を果たした後には幹部となり、組の中枢を担っていく人材へと昇格していく出世コースでもありました。
もちろん、状況によっては、シノギのあげられないうだつの上がらない中年組員が選抜される事もあります。
しかし現在では、、
現在では使用者責任などでほぼ人生終わりコース
かつては名誉職であった「ヒットマン」ですが、現在では自首するにしても逮捕されるにしても拳銃の不法所持と殺人(未遂)で間違いなく20年以上の懲役が確定します。
※厳罰化や前科のある人が多く刑期が長くなりやすい
更に本人のみでなく、暴力団対策法の「使用者責任」規定により、組の上層部がまるごと逮捕されることもあります。
本人は一生刑務所、組は上層部逮捕により弱体化からの消滅と何も良いことはありません。
逃げ切れるものではない
では、「逃げれば良い」と考えるのが自然な流れになりますが、ヤクザ組織に属する人間が警察の捜査網から逃れ続けるには多くの協力者と相当な資金が必要になります。
困窮している業界の中で、それだけのサポートを用意できるのはごく一部の上部組織に限定されます。
ヒットマンも高齢化が著しい
以下は最近発生した暴力団関連の狙撃事件ですが、少なくとも「先のある若手」が選ばれる立場では無くなってきており
山健組組長 中田浩司容疑者(60)※2019年8月 弘道会組員2人を狙撃
弘道会傘下組員 丸山俊夫被告(68)※2019年10月に山健組系組員2人に発砲
山口組系元組員 朝比奈久徳容疑者(52)※2019年11月に神戸山口組幹部を射殺
現状では金も身寄りもない「刑務所で一生涯を終える覚悟ができている高齢者」が請け負う役目になっています。
逆の見方をすれば、ヒットマンとして若い人材を使える組はかなりの資金力と組織力があるという証明にもなります。
まとめ
◆かなりの確率でほぼ一生涯刑務所暮らし
◆業界の困窮化で報酬の宛はなし
ヒットマンは現在では「百害あって一利なし」の役割に。
ヤクザ映画などではヒットマンを英雄化した作品もありますが、それは過去の栄光で現在ではそれとは真逆の時代になっています。
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