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年収ガイドでは様々な職業を年収別にランキングした職業別年収ランキングを掲載しています。
職業特集のページがあるせいなのか、なぜか当サイトに「楽な仕事」を教えてほしいという結構な数の問い合わせがありました。
そこで、最適な回答を用意しようと「楽な仕事」について、様々な経験者への取材を含めて楽な仕事ランキングとその実情をリサーチいたしました。
その結果、結局は「何が楽な仕事なのかはその人次第」という何とも言えない結論に至ったわけですが、一般的な平均?ともいえるデータは収集することができました。
「楽な仕事」を求めている人は参考までに一度、ご覧ください。
楽な仕事とは何なのか?

楽な仕事と一言に言っても「楽」が何を意味するのかで優先順位は変わってきます。
精神的 | ・ストレスがない ・必要以上に人間関係がない ・自分のペースで仕事ができる ・忙しくない |
肉体的 | ・肉体労働でない ・長時間労働ではない ・移動距離がない ・座り仕事 |
適性がある | ・その仕事を面白いと感じる |
逆に言えば、自身の「苦」と思うことの反対の特徴がある仕事に就けば、「楽な仕事」を見つけることができます。
楽な仕事の探し方
楽な仕事に就職・転職したい。
楽な仕事を見つけたい。
そんな人に楽な仕事の見つけ方の一例を紹介します。
1.自身の好きな条件、嫌な条件を書き出す。
ここが何よりも大事で、自分のやりたいこと、やりたくないことを明確にしておきましょう。
◆忙しいのが嫌 → 忙しくなりにくい仕事 → 公務員・団体職員など
◆ノルマが嫌 → ノルマなし
◆長時間労働が嫌 → 時短勤務、派遣社員、定時帰宅の多い職場など
◆暇な職場がいい → 希望の会社の就労状況をインターネットでチェック・面接で多忙度を質問など
2.転職サイト・アルバイト求人サイトで徹底的に条件を選択・入力して適合する仕事を探す
◆リクナビNEXT
◆
◆
◆
◆ハローワーク(日本最大の求人フォーマット)
手間はかかりますが、結局は大量に仕事情報が掲載されている上記のようなサイトを使用して、ローラー作戦で潰していく方法が最善です。
求人サイトなどでは求人がない場合
たとえば舞妓・花火師・漁師など募集がないような仕事を求めている場合は、関係団体や企業に直接問い合わせる必要があります。
※どれも楽な仕事とはいえませんが、、
仕事の強度と年収は比例関係

基本的に仕事の忙しさと収入の高さは比例関係にあります。
一般的に、仕事が急が忙しければ忙しいほど収入が増え、楽な仕事であるほど収入は減少します。
そのため、楽な仕事に就くなら、ほとんどのケースで低年収は覚悟する必要があります。
楽な仕事でも高収入を得たい
楽な仕事で高収入を得たいと考えるのは誰しもが思うところかもしれませんが、
楽な仕事=高収入
という図式は日本においてはほとんどの職業で成立し得ません。
楽な仕事で一般的な高収入のラインの年齢35歳で年収600万円以上を実現する仕事は、おそらく公務員ぐらいでしょう。
公務員であれば、例え平均以下のパフォーマンスだとしても、相当な問題行動を起こさない限りは解雇されることなく上場企業級の年収は約束されます。
ただし、公務員もほとんどがそれなりに忙しく、決して楽な仕事とは言えないのが現状です。
楽な仕事ランキング

人材派遣会社担当者への取材や様々な職業データを集計して、一般的な楽な仕事ランキングを作成いたしました。
ランキングの指標としては以下の3つを重視しています。
◆時間に追われない
◆ノルマが無い
「給料」「正規雇用」に関しては、加味してしまうとほとんどがそれなりにハードな仕事となり、ランキングとして成立しなくなるため除外しています。
特徴としては、やはり一般的な職業は含まれずに、公務員や公的な部分のある仕事、決まりきった業務の仕事が多くなっています。
①本屋スタッフ

楽な仕事の代表格である本屋店員。
書籍が嫌いでなければ、間違いなく楽な仕事といえます。
ただし、紀伊国屋・ジュンク堂など経営の安定している大型店では正社員採用は激戦です。
メリット | ◆書籍を入荷して販売するだけなので容易。 ◆覚えることは少ない。 ◆勤務時間が明確かつ、残業は少ない。 ◆トラブルは少ない。 |
デメリット | ◆正社員採用は激戦。 ◆給料は安め。 ◆本が若干重い。 ◆ネット販売の普及で将来的には店舗減少していくことが予想される。 |
②大都市ではない地方公務員

公務員というと「定時帰宅」といったイメージがありますが、実際は「サービス残業の嵐」という状況も珍しくありません。
人口の多い都市では規模が大きい分、様々な業務が次から次へと湧き出してくるようで、多忙になりやすい状況です。
「楽」という意味では大都市の地方公務員は避けておいたほうが良いでしょう。
対して、人口が少ない中堅以下の地方公務員は複雑な業務が少なく、比較的働きやすい事が多いようです。
「楽」を狙うならば、中堅以下の地方公務員を選択したいところ。
メリット | ◆給料が高い。 ◆単純作業の連続のため、働きやすい。※部署次第 ◆労働時間・有給など福利厚生は最強。 |
デメリット | ◆公務員試験に合格する必要がある。 ◆部署によっては忙しいところも。 |
③大学職員

国立大学や私立大学で大学運営に関わる職員。
事務作業が中心で働きやすい職場として人気の高い職業です。
メリット | ◆給与水準が良い。 ◆全ての関係者が分別のある人なので働きやすい。 ◆ノルマはない。 |
デメリット | ◆少子化の影響で人気のない大学はなくなる可能性がある。 |
④図書館職員

図書館職員は図書館内で本の貸し出しや管理を行う職業です。
公立図書館で勤務している人は基本的に地方公務員か非正規採用になります。
大学図書館など一般の図書館の場合は正社員採用もあります。
司書資格を取得しておくと有利になります。
メリット | ◆知識のある人達が集まる場所なのでトラブルが少ない。 ◆空調の効いた部屋で快適。 ◆複雑な業務が少ない。 |
デメリット | ◆公立図書館での正規採用は公務員試験に合格する必要があり、難易度が高い。 ◆図書館職員は人気があり、正規職員は激戦。 ◆土日は休日が取得しにくい。 |
⑤大学など教育施設の警備員

ただの警備員はかなりの激務職業ですから、決して楽な仕事ではありません。
しかし、警備員の中でも、大学などに常駐するタイプの警備員は精神的なストレスが少なく楽な仕事と言えるでしょう。
メリット | ◆それなりに知識のある人達が集まる場所なのでトラブルが少ない。 ◆同じところを警備するため覚えることが少ない。 ◆学生や教職員からファミリーのような扱いを受けられる。 |
デメリット | ◆正社員採用は少ない。 ◆偉くなると現場から離れやすい。 ◆給料は安い。 |
⑥ケーキ屋の販売員

重いものを持つ必要もなく、綺麗な服装で日々快適に仕事をすることができます。
また、ケーキ屋にクレームの付け所は少なく、客質が良好なため変なトラブルに見舞われることもありません。
ケーキ屋の販売員だけでなく、和菓子などの販売員も含みます。
メリット | ◆客質が良いためトラブルが少ない。 ◆重いものを持つ必要がない。 |
デメリット | ◆正社員採用は少ない。 ◆給料は安い。 |
⑦ルート営業

ルート営業は決まりきった得意先に営業・セールスを行う職業です。
仕事相手のほとんどが顔見知りの関係者であり、比較的楽な業務の遂行が可能。
あらかじめどの企業からどの程度の売上が挙げられるのかは経験則から判断がつくため、新規の飛び込み営業のように、無理なノルマを設定されることは少ない。
メリット | ◆同じところに顔を出すだけなので業務は容易。 ◆ルート営業では強いノルマは設定されない。 ※売上は例年のデータからあらかじめ予想されるため。 |
デメリット | ◆一度関係性が壊れてしまうと地獄。 ◆離職率が低いため、採用自体が激戦となりやすい。 |
⑧団体職員

団体職員とは様々な団体で働く職員の事をいいます。
団体と言えば一般的な企業も団体といえますが、一般企業の場合は「団体」とは呼ばれません。
代表的なものに以下のものがあります。
JRA(日本中央競馬会)やJAXA(宇宙航空研究開発機構)など。
商工会議所、学校法人、医療法人など。
かつて、国の組織であったものが民間企業として切り離されたものや、商工会議所のように公的に近い役目を担う団体をいいます。
公的な意味合いの強い団体が多いため、収入が安定しているうえに、労働条件も良好な団体が多くなっています。
メリット | ◆もともと公的機関であった団体が多いことから、公務員に近い給与水準が支給されており収入状況は良好。 ◆公務員に近い勤務状況。 |
デメリット | ◆団体職員は人気があり就職は簡単ではない。 |
⑨受付・フロント

受付は施設内、会社内で来訪したお客に対応する職業です。
代表的な職場として、ビジネスホテルや漫画喫茶、オフィスビルなどがあります。
業務内容は紹介や取次がメインとなるため極めて容易で空き時間も多い。
ただし、同じ姿勢での長時間勤務や逆に暇すぎて退屈、変な来客対応など、デメリットも。
メリット | ◆座っているだけで良い。 ◆施設内のわかりきったことへの対応がほとんどなので仕事内容は容易。 ◆業務上のストレスはほぼ無い。 |
デメリット | ◆変な来訪者への対応がある。 ◆施設にもよるが若い女性が好まれる。 ◆意外と体力を消耗する。 ◆給料は安い。 |
⑩ゲームセンターのスタッフ

ゲームセンターのスタッフはアミューズメント施設内での調整や接客対応を行う職業です。
業務内容は軽作業・単純作業が中心で極めて容易。
デメリットは立ち仕事が中心になるくらいで、特に面倒な業務はありません。
メリット | ◆施設内のわかりきったことへの対応がほとんどなので仕事内容は容易。 ◆業務上のストレスはほぼ無い。 |
デメリット | ◆変な客への対応がある。 ◆立ち仕事が多い。 ◆正社員採用は少ない。 ◆給料は安い。 |
楽と言われているが楽ではない仕事
巷では「楽」なイメージがある仕事も、実際には離職率激高の職業であったりします。
そのような、イメージと現実のギャップのある仕事の一覧です。
自動車教習所の指導員

なぜか自動車教習所の指導員を「楽な仕事」として公開しているウェブサイトがありますが、実際の自動車指導員の仕事を知っている人ならば、決して「楽」とは言わないでしょう。
実際に自動車教習所の指導員の離職率は高く、長く続けられる人はあまり多くはいません。
デメリット | ◆教習時には常に気を使い続ける必要がある。 ◆生徒とトラブルになりやすい。 ◆座り仕事なので腰痛になりやすい。 ◆生徒とコミュニケーションをうまくとらなければいけない。 (生徒からの評価が悪いと・・) ◆給料は安い。 |
コールセンターのオペレーター

椅子に座って適当に話をしているだけがコールセンターでの仕事と思っている人が多いようですが、現実はかなり大変な仕事といえます。
オペレーターも離職率の高い仕事です。
デメリット | ◆会話は常に録音されており、気が休まる時がない。 ◆評価が悪いとクビ。 ◆給料は安い。 ◆クレーマー対応がとても辛い。 ◆常にイヤホンをしているので耳から血が出ることもある。 |
トラックドライバー

「運転している最中は誰とも会わずに気楽」
なんて考えている人は、完全に間違い!
長時間の運転はタクシー運転手同様に腰を痛めたり、足首や手首が腱鞘炎になる可能性が高くなります。
トラックへの荷物の積み込みを考えると、決して楽な仕事とは言えません。
デメリット | ◆同じ姿勢で運転し続けるので腰を痛めやすい。 ◆荷物の積み込み積み下ろしが大変。 ◆時間制限があり忙しい。 ◆世間体が良くない。 ◆給料が安い。 |
まとめ
たくさんの「楽な仕事」を列挙しましたが、上記の職業群はあくまでも一例で、結局は本人にその仕事への適性があるかどうかが一番重要だったりします。
◆どんな状況が嫌いなのか
を再認識することが最初の第一歩。
そこから条件に適合する仕事を探せば、自ずと最善の「楽な仕事」を見極める事ができるでしょう。