
大手のみならず、中小やニッチな分野に特化した企業を含めると日本には数え切れないほどの広告代理店がありますが、大手広告代理店は「電通」と「博報堂」の2社に定義しました。
※その他、業界3位のアサツー ディ・ケイなども有力ですが、上記の2社が業界内では圧倒的な存在。
【電通】
日本最強の広告代理店。
日本のメジャーイベントで電通の関わらないイベントは無いといわれるほどの存在感。
2位の博報堂と比べても2倍以上の売上がある。
2013年売上:1兆9412億円
平成25年の年収:1143万円
【博報堂】
電通と並び称される日本の代表的広告代理店。
独創性に強い代理店といわれ、箭内道彦(クリエイター)や佐藤可士和(デザイナー)など個性的な人材を輩出している。
2013年売上:7452億円
平成25年の年収:1021万円 ※持ち株会社

大手広告代理店
年収
電通:1143万円
博報堂:1021万円


大手広告代理店について

大手広告代理店の収入状況
大手広告代理店の平均年収は1000万円以上。
上記以外のアサツー ディ・ケイ(平均年収766万円)、大広などの有名代理店も高収入企業として知られています。
それ以外の広告代理店でも平均年収は一般の水準よりも高く設定されています。
ただ、その分仕事はハードで、精神的にも肉体的にも「タフ」でないと務まりにくい職業です。
大手広告代理店で働くには
電通・博報堂の2社の就職難易度は日本最難関クラスとされ、例年1万人以上の応募があるといいます。
他の応募者にはない相当な能力がないと採用を勝ち取る事は難しいでしょう。
実際、採用者は他の有名企業と同様に東京大学・京都大学・慶応大学・早稲田大学など有力大学出身者が多数を占めます。その他では東京芸術大学などの美術系大学からの採用も多いようです。
・給与水準の高さ
・仕事のやりがい
・社会的地位の高さ
など、求められるものを高水準で満たす事のできる企業ですから、人気があるのも当然と言えるでしょう。
実際、大学生が就職したい企業ランキングではどちらの企業も例年上位にランキングされています。
大手広告代理店の仕事内容
広告代理店の業務には様々なものがありますが、一般の人が関わる事は滅多にないため、実際にどのような仕事が行われているかわかりにくいのが現実だと思います。
代表的な業務を簡単に説明すると‥
ある企業が知名度と売上を増加させるため、テレビCMを流したいと考えたとします。
テレビ局に直接話を持って行ったとしても、テレビ局はCM自体の制作は行っていないうえに効果を最大限に高めるノウハウは持ち合わせていないため、話を前に進めることができません。
そこで、広告代理店の登場となります。
・この年齢層に訴えたいならこのタレントを起用してこういう内容で
・商品のブランド力を高めたいなら、このようなイメージで
広告代理店が企業の意向をくみ取りながら適切なCM製作会社を選定し、そのCMの効果が最大になるように様々な統計資料を分析して提案を行います。
積み上げられた経験とコネクション、データなどを活用して、クライアントに最大の効果を提供することが広告代理店の主な仕事です。
上記のたとえはテレビCMでしたが、その他にもワールドカップやオリンピック、ワールドベースボールクラシック、格闘技イベントなどあらゆるイベントのプロモーション、企画などを担当しています。