キーエンスの平均年収・生涯賃金・初任給
上場企業が公表している有価証券報告書データよりキーエンスの収入状況のデータを集計。
キーエンスの平均年収は2182万7204円、生涯年収(生涯賃金)は8億6644万7143円でした。
キーエンス
平均年収:2182万7204円
生涯年収:8億6644万7143円
平均勤続年数:12.5年
平均年齢:36.1歳
従業員数:2599人
大卒初任給:22万円
内定者数:‐人(男:‐ 女:‐)
中途採用者数:‐人
※初任給・採用者は2021年取得
キーエンスの年別年収推移と従業員数、平均年齢、勤続年数
キーエンスの平均年収・従業員数・平均年齢・勤続年数の各種データの推移状況を年毎にグラフ化。
少人数かつ高収入の企業がありますが、そのほとんどは事業を行う本体の企業とは別の「~ホールディングス」といった持ち株会社。
1年毎の推移をグラフとして見ることで企業の体力や状況を知ることができます。
年 | 従業員数 | 平均年齢 | 勤続年数 | 年収 |
---|---|---|---|---|
2022年 | 2599人 | 36.1歳 | 12.5年 | 2182万7204円 |
2021年 | 2607人 | 35.8歳 | 12.2年 | 1751万7949円 |
2020年 | 2511人 | 35.6歳 | 12.0年 | 1839万2309円 |
2019年 | 2388人 | 35.8歳 | 12.1年 | 2110万6666円 |
2018年 | 2253人 | 35.9歳 | 12.2年 | 2088万5270円 |
2017年 | 2121人 | 36.1歳 | 12.4年 | 1861万7851円 |
2016年 | 2160人 | 35.3歳 | 11.7年 | 1756万1367円 |
2015年 | 2063人 | 35.3歳 | 11.7年 | 1688万2469円 |
2015年 | 1988人 | 35.6歳 | 11.8年 | 1648万5728円 |
2014年 | 2038人 | 34.8歳 | 11.1年 | 1440万1001円 |
2013年 | 2029人 | 34.3歳 | 10.6年 | 1321万9419円 |
2012年 | 2077人 | 33.5歳 | 9.8年 | 1314万5033円 |
2012年 | 1883人 | 34.4歳 | 10.7年 | 1322万1200円 |
2011年 | 1920人 | 33.4歳 | 9.8年 | 1285万8158円 |
2010年 | 1959人 | 32.5歳 | 8.9年 | 1008万6859円 |
2009年 | 1895人 | 32.1歳 | 8.6年 | 1135万7052円 |
2008年 | 1764人 | 32.0歳 | 8.5年 | 1397万6308円 |
2007年 | 1647人 | 31.9歳 | 8.3年 | 1386万164円 |
2006年 | 1529人 | 31.8歳 | 8.3年 | 1344万6415円 |
2005年 | 1390人 | 31.9歳 | 8.3年 | 1333万5797円 |
キーエンスの年収偏差値
3000社以上の上場企業におけるキーエンスの年収偏差値を算出いたしました。
このデータによって、キーエンスの年収が上場企業内、業界内、都道府県内においてどれほどの位置にあるのか相対的な状況を知ることができます。
キーエンスの年収偏差値は137.6でした。
日本の中でも異次元の収入状況です。
偏差値80以上は全体の0.1%程度。間違いなく日本のトップ企業といえます。
キーエンスの全上場企業中の年収ランキング
3000社以上ある上場企業の中でのキーエンスのデータを上場企業別・業種別・都道府県別にランク付けしました。
キーエンスの平均年収2182万7204円、生涯年収8億6644万7143円のランキングは以下の結果となりました。
キーエンスの年齢別年収推移と生涯年収・生涯賃金
2022年 キーエンスの30歳から55歳の推定推移グラフと25歳から59歳までの年収・ボーナス・給与推移データを見ることができます。
※賃金構造基本統計調査 業種別賃金カーブデータからの推計値。
20代の年収状況
年齢 | 月額給与 | 給与(年間) | ボーナス(年間) | 年収 |
---|---|---|---|---|
25歳 | 98万6285円 | 1183万5431円 | 259万8002円 | 1443万3434円 |
26歳 | 103万1044円 | 1237万2530円 | 288万445円 | 1525万2975円 |
27歳 | 107万5802円 | 1290万9633円 | 316万2891円 | 1607万2521円 |
28歳 | 111万5950円 | 1339万1406円 | 340万9514円 | 1680万920円 |
29歳 | 114万9182円 | 1379万189円 | 360万2413円 | 1739万2602円 |
25歳で1443万3434円、29歳で1739万2602円と給与は上昇し、20代後半の平均年収は1599万490円となっています。
日本全体の20代後半の平均年収の402万7000円(男性平均)と比較すると、世間一般の水準よりも相当に高く一流企業の水準といえます。30代の年収状況
年齢 | 月額給与 | 給与(年間) | ボーナス(年間) | 年収 |
---|---|---|---|---|
30歳 | 118万2414円 | 1418万8973円 | 379万5308円 | 1798万4281円 |
31歳 | 121万5646円 | 1458万7752円 | 398万8207円 | 1857万5959円 |
32歳 | 124万8877円 | 1498万6535円 | 418万1102円 | 1916万7638円 |
33歳 | 128万3802円 | 1540万5632円 | 438万6122円 | 1979万1755円 |
34歳 | 132万420円 | 1584万5042円 | 460万3265円 | 2044万8308円 |
35歳 | 135万7037円 | 1628万4452円 | 482万407円 | 2110万4860円 |
36歳 | 139万3655円 | 1672万3862円 | 503万7550円 | 2176万1412円 |
37歳 | 143万272円 | 1716万3272円 | 525万4693円 | 2241万7965円 |
38歳 | 145万5874円 | 1747万495円 | 542万2422円 | 2289万2918円 |
39歳 | 147万461円 | 1764万5536円 | 554万735円 | 2318万6275円 |
30代前半の平均年収は1919万3588円、30代後半の平均年収は2227万2686円。
働き盛りの年齢であり、大きな年収アップが望めるでしょう。実際に30歳1798万4281円から、39歳の2318万6275円まで20代よりも給与の伸び率は高くなっています。
40代の年収状況
年齢 | 月額給与 | 給与(年間) | ボーナス(年間) | 年収 |
---|---|---|---|---|
40歳 | 148万5048円 | 1782万577円 | 565万9051円 | 2347万9628円 |
41歳 | 149万9634円 | 1799万5617円 | 577万7364円 | 2377万2982円 |
42歳 | 151万4221円 | 1817万658円 | 589万5681円 | 2406万6339円 |
43歳 | 153万2251円 | 1838万7019円 | 602万1255円 | 2440万8275円 |
44歳 | 155万5446円 | 1866万5358円 | 615万7727円 | 2482万3081円 |
45歳 | 157万8641円 | 1894万3696円 | 629万4195円 | 2523万7892円 |
46歳 | 160万1836円 | 1922万2035円 | 643万664円 | 2565万2699円 |
47歳 | 162万5031円 | 1950万373円 | 656万7136円 | 2606万7506円 |
48歳 | 165万3201円 | 1983万8415円 | 674万925円 | 2657万9341円 |
49歳 | 168万6347円 | 2023万6166円 | 695万2033円 | 2718万8199円 |
企業の主力となる40代前半の平均年収は2411万61円、40代後半の平均年収は2614万5127円。
40歳2347万9628円から、49歳の2718万8199円まで順調に収入が増加していきます。
40代前半の平均年収が582万1000円(男性平均)ですから、平均よりも1828万9061円も高く、この年収を得られるキーエンスは日本の企業でもトップ層にあたります。50代の年収状況と生涯賃金
年齢 | 月額給与 | 給与(年間) | ボーナス(年間) | 年収 |
---|---|---|---|---|
50歳 | 171万9493円 | 2063万3916円 | 716万3142円 | 2779万7058円 |
51歳 | 175万2638円 | 2103万1666円 | 737万4250円 | 2840万5917円 |
52歳 | 178万5784円 | 2142万9417円 | 758万5359円 | 2901万4776円 |
53歳 | 180万7093円 | 2168万5119円 | 772万9357円 | 2941万4477円 |
54歳 | 181万6564円 | 2179万8774円 | 780万6246円 | 2960万5020円 |
55歳 | 182万6035円 | 2191万2429円 | 788万3134円 | 2979万5563円 |
56歳 | 183万5506円 | 2202万6083円 | 796万27円 | 2998万6111円 |
57歳 | 184万4978円 | 2213万9738円 | 803万6915円 | 3017万6654円 |
58歳 | 176万7346円 | 2120万8154円 | 751万6327円 | 2872万4481円 |
59歳 | 165万2384円 | 1982万8608円 | 673万9681円 | 2656万8289円 |
キーエンスの50代前半の平均年収は2884万7450円、50代後半の平均年収は2905万220円。
多くの企業が50代前半あたりで最高年収となりますが、キーエンスの55歳時年収は2979万5563円となっています。
入社から順調に伸び、50代で最高年収に達した後は定年に向けてゆるやかに減少していきます。
生涯賃金は8億6644万7143円に平均退職金2000万円を加算した8億8644万7143円程度になると予想されます。
キーエンスの年収について
キーエンスの年収は例年1000万円を超えており、日本トップの高給企業です。
30歳の時点で1000万円の年収に届き、そこからも確実に年収は増加し続けます。
2015年からは1500万円を超える年収となっていますが、社員数が2000人を超える大企業でのこの水準は過去にも例が無く、未知の領域を走り続けている状態です。
一般企業であれば、社長がもらう金額を社員が支給されている事になります。
生涯年収は6億円~7億円程度で一般の平均が2億円強の状況を考えると、一般人の約3倍の収入が期待できる計算になります。
なぜキーエンスは高年収を実現できるのか
なぜキーエンスは1000万円以上という規格外の高年収を実現できるのでしょうか?
主な理由には以下のものがあります。
開発能力が高く製品の性能が良い。
まず根本といえるのが開発能力が高いため「売れる」製品を継続的に作り出していること。
新商品の7割が世界初という驚異的な開発力。
全世界で幅広く支持され世界中の数十万社がキーエンスの製品を導入しています。
ほとんどのメーカーでは代理店や商社を販売の窓口としていますが、キーエンスでは営業担当が直接相手先に出向いて販売を行う営業方式を採用しています。
コンサルティング営業と呼ばれる方式で、この方式であれば代理店の利益を削除できるため利益率は大きく向上します。
また、営業担当は直接現場に出向いて生産ラインの状況をリサーチして、顧客でさえも気づいていない問題点を洗い出します。
それらの問題点を開発に報告することによって更なる改良製品を生み出すという、良質なスパイラルが形成されているのです。
自社とつながりの薄い代理店販売ではこのようなスパイラルが形成されることはありません。
コンサルティング営業はスタッフを多く抱える必要があったり、販売網が拡げにくかったりと相手から必ず必要とされるような「強い商品」が無いと成立しにくいのですが、キーエンス社員の優秀さと製品のクオリティがそれを実現させています。
自社工場を持たない「ファブレスメーカー」である。
また、キーエンスでは工場を持たない「ファブレスメーカー」のため、工場員として従事する社員がほとんど存在していません。
そのため、企業にとって一番のコストである人件費が大きく削減できています。
開発や営業などの本社スタッフと比べると工場勤務の社員は給与が低く設定されるのが通常ですから、合算して計算した場合には平均年収は大きく下がります。
生産を持たない、工場員がいないことで年収を下げる要素が存在しないため、平均年収が上昇する傾向にあるともいえます。
そういう意味では三菱商事や住友商事など商社系の企業システムと似通っています。
※商社は取り次ぎがメインで基本的に自社で生産・開発・販売は行わない。そのため社員は総合職の割合が高くなり、平均年収も高くなる。
利益率が高く、更に利益を積極的に従業員に還元する方針を採用している。
キーエンスの営業利益率は50%。
また、キーエンスでは一定の利益を積極的に従業員に還元しています。
キーエンスと激務
「30代で家が建ち、40代で墓が建つ」
キーエンスの仕事を語るうえで必ずと言っていいほど言われる名文句で実際の労働状況もその文句に違わない過酷な職場のようです。
一般的なブラック企業であれば長時間勤務・低賃金などの環境が「過酷」の中身になりますが、キーエンスでは仕事の効率・合理性・結果に対する強烈度合いが「過酷」なのです。
仕事でうまく結果がでなければ、徹底して効率化を図られ指導が行われます。
上記に記載してある平均勤続年数と平均年齢を確認してください。
2014年から2016年では平均勤続年数は約12年、平均年齢は約35歳と一般的な水準よりもかなり短く若い数字になっています。
創立したばかりの企業を除けば、上場企業であれば平均勤続年数は約15年~、平均年齢は40歳前後が通常です。
それよりも大幅に数字が少ないということは離職率は高く、志半ばにして「卒業」していく社員が多いということで、仕事の過酷さが純粋に表われているデータといえます。
キーエンスの採用と採用実績校
採用実績校
早稲田大学、慶応大学、同志社大学、大阪大学、関西大学、関西学院大学、明治大学、東京工業大学、神戸大学、立命館大学、法政大学、青山学院大学、京都大学、滋賀大学、東京大学、大阪市立大学、大阪府立大学、上智大学、東京理科大学など。※2014年
採用は私立のトップ大学の採用がメインといえます。
大阪の企業ということもあり、関西系大学の採用実績が目立ちます。
採用は徹底した人物評価主義
いわゆる縁故や特定の大学や研究室からのコネ入社は一切行っておらず、徹底した人物評価主義を貫いています。
仮に、縁故で入れたとしても高度なビジネス力が要求される現在の状況下では、仕事を続けていくことは不可能でしょう。
採用では相応しい能力を持っているか否かだけに焦点が当てられ、能力が足りていない人が採用されることはありません。
面接では志望動機など一般的な質問は少なく、説得面接など頭の回転を試すような質問が繰り返し行われるようです。
※説得面接とは「私は野球が好きなんだけれど、サッカーが好きになるように説得してください。」というように与えられたお題に対して、面接官の説得を行う面接形式。
コミュニケーション能力、論理的思考能力などを測ることができる。
採用に関しては一切の妥協を許さないキーエンス。
このような厳しい難関をくぐり抜けてきた集団だからこそ、世界の最新鋭企業、日本のトップ企業であり続けられるのです。
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